意匠の時空間的分析

基礎な手法を用いて日本における登録意匠の時空間的分析などを探検する目的で、このブログによって、手法などについてシェアしたり、意見交換したりします。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

CSRの帰無仮設を棄却する検定手順(2)G関数とG統計量(データクリーニング後)

古谷(2009)*1参照: 任意の地点からの最近隣距離の分布を計測することにより、G統計量が得られる。ある地点iから他の地点j(≠i)との距離のうち、最小となる組み合わせ(=最近隣距離)をdijとし、dij≤rとなる地点の数をN(dij;dij≤r,∀i)と書くことにする。この…

CSRの帰無仮設を棄却する検定手順(1)背景と分析地区(データクリーニング後)

背景 点過程データを分析する際、その最初のステップとして、CSR(Complete Spatial Randomness)という帰無仮設を置き、最近隣距離法若しくは法格法を用いて、その仮設を棄却する確率を算出する。*1*2ここでは、Rのspatstatというパッケージ*3を用いて、佐…

データクリーニングを通してDatasetSFPcの作成

ここまで用いた点過程データ(DatasetSFP)は複数の意匠登録者が同一座標が付けられているケースがある。原因を調べた結果、以下の三つが見つかった。 複数の文字列が同一住所を指定するケース 利用したジオコーディング・サービスが番地レベルまでしか同定し…